ベッテル、総合4連覇へ最速ラップ発進
「F1日本GP・フリー走行」(11日、鈴鹿サーキット)
開幕し、史上3人目の総合4連覇を狙うレッドブル・ルノーのセバスチャン・ベッテル(26)=ドイツ=が2回目のフリー走行で1分33秒852のトップタイムをマークした。ベルギーGPから4連勝中で、今回5連勝を果たし、ドライバーズ部門で総合2位につけるフェラーリのフェルナンド・アロンソ(スペイン)が9位以下に終われば、総合4連覇が決まる。
日本のファンに、あいさつ代わりの最速ラップだ。2回目は、ベッテルがただ一人1分33秒台をたたき出した。1回目は3番手のタイムを記録し「クルマはまだ完全とはいえないけど、徐々によくなっている。100%の状態に近づけて予選を走りたい」と、腕まくりした。
今季は開幕戦で3位、第3戦と第5戦は4位と、序盤は苦戦を強いられた。だが、第11戦ベルギーGPから韓国GPまで4連勝中。第12戦イタリアGPからは3連続ポール・トゥ・ウィンを成し遂げている。「常にプッシュしていくのが今季のテーマ。今週もプッシュしていく」と、攻撃的なレースを約束した。
鈴鹿で総合4連覇の可能性を秘めている。「鈴鹿のファンはクレージーなくらい盛り上がるから大好き。ここで決められたらいいね」。過去3回優勝した相性のいいコースも心強い味方だ。