ウェーバー、最後の鈴鹿で今季初のPP

 「F1日本GP・公式予選」(12日、鈴鹿サーキット)

 今季限りでF1を引退するマーク・ウェーバー(37)=オーストラリア=が1分30秒915で今季初、昨年の韓国GP以来通算12回目のポールポジション(PP)を獲得した。史上3人目の総合4連覇に王手をかけているセバスチャン・ベッテル(ドイツ)が1分31秒089で2位とレッドブル・ルノー勢が上位を占めた。3位はメルセデスのルイス・ハミルトン(英国)だった。

 鈴鹿に有終の美を飾る舞台は整った。今季限りでF1を退くウェーバーが意地を見せた。6メートル前後の強い風が吹き付けるトラックを巧みなハンドルさばきで手玉に取った。ただ一人、1分30秒台を記録。同僚の王者ベッテルに0秒174の差をつけてポールポジションをつかんだ。

 「今日一番の課題は風の流れ。スタートは追い風でS字は向かい。それを計算しながら走った。ポールポジションは最高にハッピー。車のセッティングがよくて、明日の決勝はバッチリだね」

 1976年生まれの37歳。今季限りで過去9勝を挙げたF1を引退し、来年は新天地のポルシェでルマン24時間耐久レースなどのプロジェクトに参加する。鈴鹿は10年に記録した2位が最高成績。今年こそ初優勝を果たし、自ら引退を祝いたい。

 「明日の最後のラップがF1の車で鈴鹿を走る僕の最後のラップになる。引退へのカウントダウンの中で、いい結果を出したいね。ベッテルは総合優勝がかかっているけど、僕はベストを尽くす」。大好きな鈴鹿で完全燃焼を誓った。

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