佐藤“マミ・スマイル”に観客熱狂
「スポーツ祭東京」(13日、味スタ)
2020年東京五輪開催が決まった9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会でスピーチをした佐藤真海(31)=サントリー=が13日、東京都調布市の味の素スタジアムで行われた全国障害者スポーツ大会「スポーツ祭東京2013」に出場した。東京都代表の佐藤は招致活動の影響で約3カ月練習ができなかったというが、走り幅跳びで4メートル75をマークして2位に入った。1位は5メートル18の大会新記録を出した中西麻耶(大分県陸協)。
感動的なスピーチで一躍“時の人”となった佐藤の出場に、観客約4300人、報道陣100人以上もが集結。スタンドで母えり子さん(60)が見守る中、ジャンプの前には手拍子を要求して盛り上げ、最後はマミ・スマイルで声援に応えた。
試合後は「4メートル50が跳べればいいと思っていた。観客の皆さんの応援が力になった」と満足そうな表情。佐藤の義肢をサポートする臼井二美男氏(58)は、「佐藤さんの活躍で競技をやりたいという人が増えた」と波及効果を語る。来季も佐藤が、世界を魅了した笑顔でフィールドにさわやかな風を吹かせる。