岡崎は6位で“ママ五輪”大ピンチ

 「スピードスケート・全日本距離別選手権」(26日、エムウエーブ)

 男女500メートルが行われ、女子で6大会連続五輪出場を目指す岡崎朋美(42)=富士急=は2本合計1分18秒65で6位。5枠ある今季前半のW杯代表入りが絶望的となり、14年ソチ五輪出場へ崖っぷちとなった。女子は小平奈緒(27)=相沢病院=が1分15秒91で5連覇を達成した。男子は加藤条治(28)=日本電産サンキョー=が1分10秒44で通算7度目の優勝。長島圭一郎(31)=日本電産サンキョー=はフライングで失格となった。

 目標に掲げる“ママで五輪”に黄信号が灯った。1、2本目とも終盤の伸びを欠き、W杯代表入りが絶望的となる6位。レース後、岡崎は「5枠に入れなかったのは厳しい。一から出直しですね」と思わず顔をゆがめた。

 10年12月に誕生した長女の杏珠ちゃん(2)も、この日は観客席から見守った。岡崎は「最近、『ママ、ピンチなんだよ』って話すと、『五輪行かなくていい!』って言われて、すごく寂しい」と話していたが、夫の安武宏倫さんによると、この日、ホテルを出るときは「五輪に行くよ!」と元気に話していたという。宏倫さんは「少ない可能性かもしれないけど、やり遂げてほしい」と、妻にエールを送った。

 今後は国内大会で調整しながら12月の最終選考会(長野)のラストチャンスに懸ける。「これが最後だと思って臨む。スケーティングが下手な岡崎と言われてきたけど、一流だと言われるような滑りをしたい」。残り2カ月、“鉄人ママ”の競技人生のすべてを懸けた挑戦が始まる。

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