16歳の山口8強 最年少Vへ意気込み

 「バドミントン全日本総合選手権」(5日、代々木第二体育館)

 女子シングルスで16歳5カ月29日の山口茜(福井・勝山高)が史上最年少でベスト8入りを果たした。大会期間中に臨時の期末テストを受けながらの快進撃。文武両道の天才女子高生は史上最年少優勝へ突き進む。混合ダブルスは2回戦で敗退した。ジュニア世界選手権女子シングルス準優勝の大堀彩(17)=福島・富岡高=は逆転負けした。

 スーパー女子高生が、またも史上最年少記録を更新した。高1でのベスト8進出は初。この日、12歳年上と対戦しストレート勝ち、26分で勝負を決めた。だが、目標だった2回戦突破を達成しても「納得いくプレーができていない」と合格点を付けなかった。そして、準々決勝前にもう“1試合”が残っていた。テストだ。

 山口が通う勝山高は進学校で、2日から期末テストがスタート。そのため、試合後にホテルでテストを受けている。この日までに英語、物理など5科目を消化。この日は、午前10時2分にシングルスの試合があり、同11時すぎの取材が終わった後、試合会場で古典を約2時間ほど勉強。午後3時23分には混合ダブルスに出場し、宿舎に戻って午後9時ごろ、最終科目を受けた。

 超過密日程にも「得意な科目は数学」とニコリ。クラスで2番目の成績で「文」の分野でもトップクラスを維持しているという。バドミントンについては「自分から攻める機会が少ないので、明日から攻めるようにしたい」とベスト4進出、その先の史上最年優勝へ意気込んだ。完ぺきを求める精神‐。文武両道の16歳は100点満点を追い求める。

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