山口 史上最年少優勝へあと「2」

 「バドミントン全日本総合選手権第4日」(6日、代々木第二体育館)

 で各種目の準々決勝が行われ、女子シングルスで史上最年少優勝を狙う山口茜(16)=福井・勝山高=は高橋沙也加(21)=日本ユニシス=に2‐1で競り勝ち、ベスト4進出を決めた。7日の準決勝は、北京五輪代表で過去5度優勝の広瀬栄理子(28)=ヨネックス=と対戦する。

 山口が史上最年少優勝へあと2つに迫った。強打を連続して返す奇跡的な“魔術”で接戦を制し、ベスト4入り。「きょうは積極的にいけた。明日も思い切っていきたい」。スーパー女子高生は頭をかきながら照れくさそうに言った。

 観客が妙技に沸いた。最終ゲーム。今年の全日本社会人選手権覇者で屈指の強打を誇る高橋のスマッシュを1度だけでなく、2度も拾う。そして、逆に正確なショットで15点目を奪い、流れを引き寄せた。「自分でも驚いた。イチかバチかだった」という会心の一撃にほおを緩めた。

 コートを離れれば、高校生だ。臨時の期末テストをホテルで受けている。「得意ではない」という最終科目の古典を昨晩は回避し、準々決勝に集中した。しかし、決勝までにクリアしなければならず、「う~ん。きょうにするか…。いつ受けようかな」と予想外の快進撃にうれしい悩みを抱えた。

 史上最年少優勝は2008年に奥原希望が樹立した16歳8カ月。山口は勝てば16歳6カ月で約2カ月の更新となる。準決勝は08~10年に3連覇した広瀬。難敵を前に「我慢してつないで攻撃につなげる」と再び魔術を発動し、決勝の舞台をつかむ。

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