関学大・鳥内ジュニア「父を男にする」
「甲子園ボウル、関学大‐日大」(15日、甲子園)
アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で3連覇を狙う関学大(関西)が12日、日大(関東B)との対戦に向けて甲子園球場で練習を公開した。鳥内秀晃監督(55)の次男・DB將希(4年)は関学高3年の夏に野球で甲子園に出場。聖地で最後の一戦へ、「男にする」と、父との優勝へ意気込んだ。
幼少期より特別な思いを抱く甲子園で最後の一戦に臨む。鳥内は「野球をしていた私にとっては、あこがれの聖地。高校3年時に出て、アメフットで日本一を決める戦いに3年連続…」と感慨に浸った。
関学高3年時に、同校70年ぶり夏の甲子園出場を果たした。外野手として計2試合で6打数2安打1打点。関学大では「ずっとアメフット一家に育った」と、祖父、父、兄の後を追い、白球から、だ円球へと転向した。
アメフットで初めて先発したのが、大学2年時の甲子園ボウル。今やチームに不可欠な守備の要は有終の3連覇に向け「ビッグプレー、インターセプトをしたい」と意気込んだ。
関学にとって日大とは27度目の決戦になる。07、11年と勝ち、2連勝中ではあるものの、通算では8勝16敗2分けと大きく負け越している。父・秀晃監督は選手時代の78~81年に4度対戦し、全敗した宿敵だ。
鳥内は1日7時間、ビデオを見て、相手攻撃陣を研究してきた。「父から『4年勝てなかった』と聞いた。負けられない。父を日本一にできる最後のチャンス。息子として男にしたいし、父を胴上げして終わりたいと思う」と言い切った。
監督は「胴上げはライスボウルで勝たないとないよ。(息子に)やって欲しいと思わんよ」と照れ笑い。来年1月3日、社会人王者と対戦するライスボウル(東京ドーム)を父子としての集大成とするためにも日大を撃破する。