カーママ無傷の4連勝 ドイツを圧倒!
「カーリング・ソチ五輪世界最終予選」(13日、フュッセン)
1次リーグが行われ、女子で日本の北海道銀行はドイツに10‐4で勝って4戦全勝とし、上位3チームによる五輪出場決定戦進出に大きく前進した。北海道銀行は3‐2で迎えた第5エンドに小笠原が好ショットを決めて3点を奪い、大勝した。1勝4敗で五輪出場が絶望的となった男子のSC軽井沢クはチェコと対戦した。
世界ランキングが上の国との対戦は今大会初だった。最初のヤマ場を前に、スキップの小笠原はアルプスの山々を望むリンクへの道すがら「この試合に負けたら五輪はないよ」とチームメートを鼓舞した。頼もしい主将のひと言で集中力を高めた北海道銀行が格上を圧倒した。
3‐2で迎えた第5エンド。不利な先攻で勢いづいた。船山、小笠原がそれぞれの2投をハウスの中央付近に寄せた。ドイツが最後のショットで崩しきれず、日本に大量3点が舞い込んだ。船山は「慎重に投げようと思った」と胸を張った。
経験豊富な小笠原も、スキップとして顔を合わせるのは初めての相手だったという。五輪出場決定戦で再戦する可能性もあり「ここで勝っておくことが大事だと思った」と目の色を変えて臨んだ。
4人が何度もハイタッチした会心の白星。小笠原は「いい試合ができた」と笑みを浮かべながらも「まだまだここからですからね」と慢心する様子はなかった。