酒井2種目Vで五輪連続切符確実
「スピードスケート・ソチ五輪ショートトラック代表選考会」(13日、大阪プールアイススケート場)
男女500メートル、1500メートルの1本目と、同1000メートルの予選が行われた。11‐12年にW杯年間総合王者となった酒井裕唯=ゆい(26)=日本再生支援機構=は、女子500メートルを44秒828、同1500メートルを2分24秒006で制した。500メートルでは9月の全日本距離別選手権と合わせて3連勝となり、2大会連続での五輪代表入りを確実とした。右すね骨折から強行出場した男子のエース・坂爪亮介(23)=タカショー=は500メートルで10位、1500メートルで17位と、苦しい戦いとなった。
日本女子の新エースが、ソチへの切符を確実にした。ランキング上位者4人がずらりと並んだ500メートル決勝、残り2周の3番手で大外から仕掛けた酒井が、一気に抜き去って優勝。これで9月の距離別選手権から、同種目では3連勝だ。
バンクーバー五輪では17位。だが、成長した酒井は「4年前とは(気力も体力も)すべて違うと思う」と言い切る。「悔しさがあるから、その時よりも強い自分にならないといけないと思ってやってきた。メンタルでも、これだけつらい練習をしてきたんだから、という自信もある」と力強い。
この日は1500メートルでも優勝。以前は苦手としていた距離だが、技術的な面でも成長を見せて「勝てたことで自信にもつながった」。強さが際立つ一方でも「すべての種目で、1番として(五輪に)出たい。五輪が決まったとしても、明日以降も地に足をつけてやっていきたい」と気を引き締めていた。