ママさんランナー赤羽、有終V誓った

 「大阪国際女子マラソン」(14年1月26日、長居陸上競技場発着)

 来年のアジア大会(仁川=韓国)の選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンの組織委員会は18日、大阪市内で国内外の招待選手を発表した。今大会限りでの現役引退を表明している“ママさんランナー”赤羽有紀子(34)=ホクレン=は思い出の大阪で有終Vを誓った。招待選手には04年アテネ五輪金メダリストの野口みずき(35)=シスメックス、12年ロンドン五輪代表の重友梨佐(26)=天満屋=らが名を連ねた。

 勝負にこだわり続けたママさんランナーは、最後も頂点しか頭になかった。赤羽は会見で「目標は優勝を目指しています」と有終Vを力強く宣言した。

 12年のロンドン五輪代表を逃し、今年の目標は自己ベストの2時間24分09秒の更新に置いた。だが4月のロンドン、7月のブリスベン、8月の北海道、10月のシカゴとも及ばなかった。

 「もうリオは目指せない。ここで引退と思った」と、16年リオ五輪までは長過ぎた。家事は夫に任せ、競技のみに打ち込んできた。06年に出産した長女はもう7歳。「合宿で1カ月も離れて、さみしくさせてしまってきた」。“普通のママ”に戻る時期と判断した。

 トラック競技で一番の思い出は、08年の日本陸上選手権女子1万メートル。渋井陽子(三井住友海上)、福士加代子(ワコール)とラスト1周までし烈な争いを続け2位となり、北京五輪に出場した。マラソンでは大阪国際女子に数々の思い出が詰まっている。09年の大阪でマラソンデビューし、いきなり2位。10年は途中棄権したが11年に初優勝した。

 「いいことも悪いこともあった場所。最後は大阪と決めていた」。ママさんランナーとして走り続けたマラソン人生の集大成。「娘がいたから元気をもらえた。娘がいなかったらここまで続けられなかった」。愛娘にママが最後の勇姿を見せる。

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