豊川2年ぶりV!史上最多の4度目制覇
「全国高校駅伝・女子」(22日、西京極陸上競技場発着・5区間=21・0975キロ)
女子は、豊川(愛知)が2年ぶり4回目の優勝を果たした。1時間6分54秒は歴代2位タイの好タイム。4度目の優勝は大会最多。2位には興譲館(岡山)が入った。
両手を高々と突き上げ、アンカー鷲見(2年)がゴールテープを切った。豊川が2位に57秒差をつける圧勝で2年ぶりの優勝、史上最多4度目の栄冠に輝いた。
3区で首位に立つとその後は独走。森監督が「理想の展開」と振り返ったように、歴代2位タイ1時間6分54秒の好タイムで都大路を駆け抜けた。左太ももと右膝の負傷で練習は大会直前の2週間ほどだったという鷲見は、「不安だったけど優勝することだけ思い続けた」と区間2位の快走を見せた。
懸ける思いもあった。2区を任された堀(2年)は昨年、1年生アンカーとして首位でタスキを受けながら逆転を許した。「自分のせいで負けた」。寝る前にいつも思い出したというほど悔しさを募らせた。一時は首位に離されかけたが、「あきらめたら去年と同じ。それだけは絶対に嫌だった」と食らい付き、同タイムの2位でタスキをつないだ。
快挙達成にも息つく暇はない。「明日の朝から練習します。2年生3人が来年も成長してくれれば」。森監督の視線は、既に5度目の優勝を見据えていた。