世羅男子惜しい4位…6秒差で涙のV逸
「全国高校駅伝」(22日、西京極陸上競技場発着・男子7区間=42・195キロ、女子5区間=21・0975キロ)
広島勢は男女ともに世羅が出場し、男子は2時間3分59秒で、優勝した山梨学院大付に6秒及ばず4位。3区途中から1位に立ったが、最終区で逆転され、西脇工と並ぶ最多8度目の優勝を逃した。女子は1時間9分39秒で12位と健闘した。
4人並んで競技場に突入した。アンカー中島大就(1年)は残り150メートルで離され、力尽きた。「体が動かなかった。情けない」と悔し涙を流した。
2秒リードでたすきを引き継ぎ、1キロ過ぎで山梨学院大付、伊賀白鵬、大牟田との先頭集団を形成。「まだ余裕があった。競技場までに引き離したかった」。3キロ過ぎから積極的に仕掛けたが不発、分が悪いトラック勝負で涙をのんだ。
ケニア出身の留学生、3区カマイシ(1年)が不調だった。24秒劣勢の11位発進から1・4キロ地点で10人抜きも、先頭に立って以降は伸びず、2位と13秒リードでつないだ。
岩本監督は「1分貯金ができると思ったが…。日本で初めての冬。寒さでペースが上がらなかった」と嘆いた。カマイシも「風が強かった。もっと速く走れた」と唇をかんだ。
それでも、5位に沈んだ昨年からは前進した。「すごく悔しい。来年は優勝したい」と話した中島、カマイシはまだ1年生。この経験を次に生かす。