真央、堂々首位発進 フリーも魅せる!

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、さいたまSA)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、3年連続7度目の優勝を狙う浅田真央(23)=中京大=は、73・01点で堂々の首位発進を決めた。

 演技後、少しだけのぞいた舌に真央の悔しさが表れた。冒頭のトリプルアクセルは着氷したが「回転不足なのがはっきりと分かった」。それでも、その後のジャンプは完璧。一人次元の違う演技で、約1万8000人の観衆を総立ちにさせた。

 「アクセルが失敗した中でも、やるべきことはできたかな」。今季限りでの現役引退を表明している真央にとって、これが最後となる全日本。特に4年に一度、五輪切符の懸かる大会は「特別な試合。ドキドキワクワクする」という。

 この日、一つ前の演技者は、幼い頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた安藤だった。「昔から必ず同じグループだったし、SPの時は美姫ちゃんが前で、私が後っていうのがあった。『今回もそうなったね』って話しました」。懐かしさを楽しむ余裕があった。

 すでに五輪切符はほぼ手中に収めた。23日のフリーではトリプルアクセル2本を入れる構成にする公算が大きい。「フリーでも一つ一つを決めて、五輪につなげたい」。ギネスブックにも載った“最強構成”を決めて、さあソチへ。夢を叶える舞台へと飛び立つ。

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