稀勢の里 綱とる「しっかり準備」
「大相撲初場所」(14年1月12日初日、両国国技館)
日本相撲協会は24日、大相撲初場所の番付を発表した。九州場所で両横綱を破って13勝した大関稀勢の里は7場所連続の東の正位で2度目の綱とりに挑む。九州場所で6回目の優勝を果たした日馬富士は5場所ぶりに東横綱を奪回した。九州場所で途中休場した大関琴奨菊は2度目のかど番に臨み、47場所守った大関から陥落した琴欧洲は西関脇に座った。新入幕はモンゴル出身の2人で貴ノ岩と鏡桜。
待ったなし。それは稀勢の里自身が熟知していた。千葉県松戸市内の鳴戸部屋で行われた会見で「期待を裏切り続けているので、何とかこたえられるように頑張りたい」と、不退転の決意を口にした。
名古屋場所で初の綱とりに挑み、11勝にとどまった。「いい緊張感の中で綱とりを経験できたことを今後に生かしていきたい」と、貴重な経験を血肉とする覚悟だ。
先場所は得意の左四つで両横綱を撃破した。今場所の綱とりに手ごたえはある。クリスマスイブも「明日から稽古が始まるので。しっかり準備をし、初日から万全で戦いたい」と口元を引き締めた。力はある。経験も積んだ。あとは結果を残すだけだ。