帝京、史上初5冠へ後半貫禄の5T
「全国大学ラグビー選手権・準決勝、帝京大45‐14慶大」(2日、国立)
準決勝2試合が行われ、12日に国立競技場で行われる決勝に、帝京大と早大が勝ち上がった。2008年度以来の優勝を目指す早大(関東対抗戦2位)は、日本代表FB藤田慶和(2年)=東福岡=が2トライの活躍などで筑波大を29‐11で下し、3大会ぶりの決勝進出を決め、16回目の優勝へ前進した。史上初の5連覇を目指す帝京大(同1位)も慶大を45‐14で退けた。
史上初の5連覇に向けて、帝京大が慶大の気迫を横綱相撲で退けた。「タックルで慶応の気持ちを見せつけられた」と主将のCTB中村(4年)。対抗戦での75‐0の大敗から修正してきた相手の厳しい守備に手を焼き、前半を10‐7の僅差で折り返した。
風上に立った後半は、5トライを奪って地力の差を見せつた。「久しぶりに選手が受けに回るのを見た。厳しい試合になることを望んでいた。いい意味で火がついた」と岩出監督。苦戦を経験できたことを、圧勝を重ね続けるチームの収穫と受け止めた。
決勝は前人未踏の5連覇を懸けて早大と対決。指揮官は「成長を感じ、圧倒できるような終わり方をしたい」と意気込んだ。