オービック史上初4連覇 ラン攻撃奏功
「アメフット・ライスボウル、オービック34‐16関学大」(3日、東京ドーム)
絶対王者はやはり強かった。縦横無尽のラン攻撃で関学大の強力ラインを突き破ったオービックが快勝。大会史上初の4連覇を達成。前身のリクルート時代を含めて7度目の頂点に立った。
前半は関学大DB田中(2年)に2度もインターセプトされた。相手がパスカット狙いとみると、即座に作戦を切り替えた。2つのTDでMVPに輝いたRB原、ベテランRB古谷が力強い走りで突進。ランによる獲得は相手の5倍以上の265ヤード。「あれを止めるには、ウチのレベルではしんどい」と敵将・鳥内監督も嘆くしかなかった。
常に全チームから標的とされる。春のパールボウル準決勝では、富士通に敗れて公式戦の連勝が37で止まった。それでも、普段の練習から個々の選手が高い意識を持ってアメフットに取り組み、チーム一丸となってV4へ突き進んだ。
大橋誠ヘッドコーチは「どの年よりも選手たちが成長したシーズンだった」と万感の表情。さらに高みを目指す王者が、今度は5連覇の金字塔を打ち立てる。