東海大仰星HO北林「絶対に止める」
「全国高校ラグビー・決勝、東海大仰星‐桐蔭学園」(7日、花園)
7大会ぶり3度目の優勝を目指す東海大仰星(大阪第1)と、3大会ぶり2度目の頂点を狙う桐蔭学園(神奈川)の決勝は7日午後2時、花園ラグビー場で行われる。両校は6日、大阪府内と神戸市内でそれぞれ最終調整。東海大仰星のフッカー北林佑介(3年)らは相手の強力FW陣を「絶対に止める」と気炎を上げた。
東海大仰星の北林は、準決勝で春の選抜王者・大阪桐蔭を木っ端みじんにした桐蔭学園に奮い立った。「強い。僕らFW8人が止めないといけない」。特に高校日本代表候補のフッカー堀越康介(3年)をキーマンに挙げ、「そこを止めれば相手は何もできない」と意気込んだ。
昨年の対戦は1勝1敗ながら、相手FWの強さは知り尽くしている。選抜は勝ったものの、FW戦は完敗。長野県菅平の夏合宿では圧倒された。「僕らが体を張ればBK陣が楽になる」と、自慢のBK陣を生かすためにも雪辱を誓った。
準決勝の東福岡戦の後半23分、トドメのトライを決めたのが北林。「FW戦で勝ったのは自信」と1戦ごとに手応えは増している。左太ももを痛め、この日の練習は一部別メニューとなったが「何の問題もない」と闘志をあふれさせた。
和歌山県出身。実家からは例年通り、寮にみかんが段ボール1箱届いた。大会中は夕食の後に、仲間とみかんを頬張り、ビタミン補給。「好きですね。何個でもいける」。みかんパワーが体力源だ。
刺激もあった。同校OBで大リーグ・レッドソックスの守護神として昨年、世界一に輝いた上原浩治投手(38)だ。「世界で戦う人がOBにいるのはすごい。今度は僕らが頂点に立ちます」。倒れても立ち上がる“雑草魂”で3度目のVをつかむ。