沙羅、初代女王へ「最高のジャンプを」
全日本スキー連盟は7日、ソチ冬季五輪のジャンプ代表に、初採用される女子の昨季W杯個人総合女王で金メダルが期待される17歳の高梨沙羅(17)=クラレ=ら男女計7人を発表した。
小学2年でジャンプを始め「空中を飛ぶ感覚が好き。遠くへ飛びたい」という一心で競技に打ち込んできた。大きな成長曲線を描いた高梨が、五輪の初代女王を目指す。「ベストを尽くして頑張りたい。支えてくれた人のためにも最高のジャンプを」と決意を新たにした。
2011~12年シーズンに始まったW杯で12年3月に蔵王大会で初優勝を果たすと、昨季は8勝して史上最年少で個人総合優勝した。今季は体幹を重点的に強化したことで助走から踏み切りの動作が洗練され、課題とする着地でもテレマークを入れる確率が上がった。
ここまでのW杯通算30戦で、13年世界選手権覇者のサラ・ヘンドリクソン(米国)と並んで最多の13勝に到達。「もっとうまくなりたい」と向上心も尽きない日本のエースに隙はない。