「ラグビー大学選手権・決勝、帝京大‐早大」（１２日、国立）

　帝京大、早大の両校は１０日、出場登録メンバーを発表した。

　５連覇に挑む帝京大はナンバー８李聖彰（リ・ソンチャン）副将（４年）が対抗戦最終戦の慶大戦以来の復帰を果たす。

　決戦を２日後に控えた１０日、大きな声を出してＦＷをリードする李聖彰の姿があった。

　副将を務める今季は対抗戦全試合にナンバー８で出場。２年ぶり全勝優勝の原動力になったが、大学選手権に向けた練習中に右足首をねんざ。第２ステージから準決勝まで４試合を欠場した。大一番を前に戻ってきた副将は「チームに迷惑をかけたし、出る以上は１００％を出し切らないと」と表情を引き締めた。

　岩出監督は「李に期待するのはＦＷリーダーの役割」と話す。下級生主体のＦＷ陣にとって、２、３年時に大学日本一を経験した４年生の復帰は朗報だ。ＳＨ流（ながれ）も「コミュニケーション力、ディフェンスの危機管理能力が高い。心強いです」と全幅の信頼を寄せる。