京都3年ぶり15度目V 木崎完全復活
「全国都道府県対抗女子駅伝」(12日、西京極陸上競技場発着)
京都が2時間15分32秒で3年ぶり15度目の優勝を飾った。立役者は、昨年の世界選手権女子マラソン4位で、主将の木崎良子(28)=ダイハツ。年末年始は腹痛、左臀部(でんぶ)痛に苦しみ、ぶっつけ出場ながら4区で区間新の力走を見せ、順位を4位から2位に押し上げた。チームは5区で首位に立って逃げ切った。木崎は自身5度目の優勝で、2度目の優秀選手賞を獲得。初優勝を狙った群馬が7秒差の2位だった。
ぶっつけ出場も何のその。4位でたすきを受けた木崎は飛ばした。2キロ過ぎで大阪、群馬を捉えると一気に抜き去った。1位・群馬を猛追し、13秒差に詰める12分40秒の区間新。勢いづいた京都は5区で首位を奪取。そのまま逃げ切って、3年ぶり15度目の優勝を飾った。
昨年末に腹を下して、1週間も走り込みができなかった。予定していた1区から、距離の短い4区へと変更。年明けは4日に練習再開したが、今度は左臀部を痛めて、本格的な練習はたった3日間。完全回復はせず「ダメもと」で臨んだ。
それでも2012年ロンドン五輪出場、昨年の世界選手権4位と経験豊富な28歳。「集中力が高まり痛みがなくなった」と本番では気持ちも体もガラリと一変した。
「10位くらいで自分と思っていたら、4位で来た。いい流れをつなぎたかったし、突っ込んでいった。京都は応援がすごい」と声援も力になった。
自身2度目の優秀選手賞に輝き、次戦の3月9日、名古屋ウィメンズマラソンへ弾みがついた。昨年の同大会で記録した自己最高2時間23分34秒の更新を目指す。