「大相撲初場所・初日」（１２日、両国国技館）

　２場所ぶり２８度目の優勝を狙う横綱白鵬は小結栃煌山を押し出しで退け、史上最速の通算８００勝を達成した。

　抱え込んだ相手の腕がすっぽ抜けても慌てず騒がず。白鵬は体勢を崩していた栃煌山を押し出して通算８００勝を達成した。大鵬の７９場所を上回る７６場所（序ノ口以降）という最速記録で、２０１４年を順調に滑り出した。

　昨年から、史上最長の連続２桁勝利４１場所、単独最多となる３度目の年間８０勝など、数々の記録を塗り替えてきた。横綱は「自分との闘いでしょうね」と慣れたもの。幕内通算勝利数では外国出身力士としては武蔵丸に並ぶ７０６勝目。「１番の人に並ぶのはうれしいというしかない」と感慨深げだった。

　目の前で綱とりの稀勢の里が敗れたが、「集中です」と自分の相撲だけを考えた。横綱相撲でなくとも、きっちりと白星は手にした。