伊達1回戦敗退 若さ?暑さ?
「全豪OPテニス」(13日、メルボルン)
女子シングルス1回戦で世界ランキング80位のクルム伊達公子(43)=エステティックTBC=がジュニア世界ランキング1位で16歳のベリンダ・ベンチッチ(スイス)に4‐6、6‐4、3‐6で敗れた。伊達は昨年自らが打ち立てた全豪女子の最年長勝利記録(1968年のオープン化以降)の更新を狙ったが、昨年の全仏オープン、ウィンブルドン選手権ジュニア覇者の強烈なサービスリターンに屈した。
長いラリーに持ち込めば打ち合いは互角で伊達も八つのブレークを奪ったが、最後は若さに押し切られた。「試合前に『キミコなら大丈夫』とは誰ひとり言ってくれなかった」と話すように、相手は世界のテニス関係者が将来を楽しみにする16歳。この日の気温は35度。「43歳はこの暑さの中2時間立っているだけでもしんどい」と笑わせ、どこか晴れやかな笑顔だった。