その名も虎太郎、前相撲で圧勝デビュー
虎太郎(こたろう)だ、快勝デビューだ!大相撲初場所(東京・両国国技館)の前相撲が3日目の14日から始まった。高校相撲の強豪・埼玉栄高から藤島部屋に入門した虎太郎(本名・藤原虎太郎、茨城県水戸市出身)は、山名(尾上部屋)を立ち合いから一気の突き押しで押し出して破り、会心の内容で白星デビューを飾った。
「緊張しました。アマとは雰囲気が全然違いました」と言いながらも、まずは勝利を手にしてホッとした表情。同姓の藤原という力士が序二段にいるため、下の名前の“虎太郎”をしこ名にすることになったが、「まだ呼ばれてもピンときません」と初々しい。埼玉栄高では主将を務め、インターハイで団体優勝、個人でもベスト8の実績を持つ。170センチ、160キロの丸々としたアンコ型。師匠の藤島親方(元大関武双山)からは、「思い切り行け」とゲキを飛ばされたという。「師匠のような相撲を取りたい」と目を輝かせる18歳。大きな夢へ向かって、力強い第一歩を踏み出した。