錦織 1時間49分ストレート勝ち
「全豪オープンテニス・第4日」(16日、メルボルン)
男子シングルス2回戦で第16シードの錦織圭(24)=日清食品=は予選を勝ち上がった世界ランク117位のドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア)をストレートで退け、4年連続で3回戦に進出した。3回戦でドナルド・ヤング(米国)と対戦する。女子ダブルス1回戦でクルム伊達公子(43)=エステティックTBC、張帥(中国)組は第7シードのアンドレア・フラバーチコバ、ルーシー・サファロバ組(チェコ)にストレート負けした。
1時間49分で終わらせると、錦織は安堵(あんど)の表情を浮かべた。2試合連続で気温40度を超える酷暑での戦い。「風がなかったので、きょうの方がきつかった。3セットで終えられて良かった。体力的に助かる」と言った。
リズム良く冷静に打ち込み、凡ミスは第1、第2セットを合わせて12本と少なかった。第3セットに入ると「意識がもうろうとしてきて、判断がしっかりできなかった」と第8ゲームで初めてブレークを許した。最後はタイブレークを制し、小さく左拳を突き上げた。
今大会は猛烈な暑さに見舞われている。最高気温が43度に達したこの日は、屋根のないコートで行われた試合を約4時間も中断する措置が取られた。シングルス1回戦では棄権、または途中棄権した選手が男子8人、女子1人を記録したほどだ。錦織も、2回戦はプレーの合間に大きな氷の袋を首に当てて熱中症を予防するなど、対策を練っている。
3回戦ではジュニア時代にライバル関係だった世界ランク91位のヤングと当たる。現在は差があるが「以前より攻撃的になっている。頭に入れて戦術を練りたい」。シード選手を破った同じ24歳の相手を警戒した。