錦織2年ぶり8強ならず…ナダルに屈す

 「全豪オープンテニス」(20日、メルボルン)

 男子シングルス4回戦で第16シードの錦織圭(24)=日清食品=は第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に6‐7、5‐7、6‐7で屈して2年ぶりの8強はならなかった。日本選手は全て敗退した。女子シングルス4回戦で第3シードのマリア・シャラポワ(ロシア)は、第20シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)に6‐3、4‐6、1‐6で敗れた。

 錦織がセンターコートを何度も沸かせた。鋭いショットでラリーの主導権を握る展開もあれば、逆を突いてナダルをコートに転がすシーンもあった。しかし「いいプレーをしても勝てないと同じ。チャンスはあった」と悔しさをあらわにした。

 元全仏王者のマイケル・チャン・コーチらと戦術を練り、ベースラインから下がらずに打った。ノータッチの決定打は同じ36本。跳び上がって放つ「エア・ケイ」も披露した。3セットとも1時間を超える打ち合いだった。

 第1セットの第4ゲームで、今大会初めてナダルのサービスゲームを破った。第3セットでは1‐4から5‐4と反撃。もっとも、2度突入したタイブレークをものにできなかったのが痛かった。

 昨年の全仏に続いてストレートで敗れた。ナダルとの距離感を問われると「近いような遠いような」と視線を泳がせた。「ベストの試合をすれば面白い試合になる」との言葉を証明したが、最強サウスポーの壁は高かった。

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