２月７日開幕のソチ五輪に臨む日本選手団の本隊が３１日、成田空港発の航空機で出発。右ひざじん帯損傷を抱えるフリースタイルスキー女子モーグルの伊藤みき（２６）＝北野建設＝は順調な回復ぶりを強調した。

　伊藤も明るい表情でソチへと向かった。昨年１２月に右膝じん帯を損傷しながら、手術をせずに挑む五輪へ「ケガをした時に、どんなことがあっても頑張ろうと決めた。今、その決意に恥じない自分がいる。五輪は自分にとって特別な場所。こうやって出発を迎えられてうれしい」と、笑みを浮かべた。

　直前のＷ杯は大事を取って欠場した。負傷からぶっつけでの挑戦となったが「毎日できることが増えてきて、今は問題ないぐらいになった」と、順調な回復を強調した。

　「晴れの舞台にふさわしくないと思って」と、５カ月間伸びっぱなしだった髪も切った。３度目の夢舞台へ「自分への挑戦。その先にメダルがあればいい」‐。今度は手ぶらでは帰らない。