サントリー決勝進出 小沢値千金トライ
「ラグビー・トップリーグ・プレーオフ準決勝、サントリー27‐19神戸製鋼」(2日、秩父宮)
準決勝1試合を行い、3連覇を目指す第2ステージA組2位のサントリーが27‐19で同3位の神戸製鋼を下し、4季連続となる決勝に進出した。サントリーは後半25分にナンバー8小沢直輝(25)が決勝トライを奪って突き放した。3年連続4度目の優勝を狙うサントリーは、9日に秩父宮で行われる決勝でパナソニックと対戦する。
最大のピンチを、チーム全員のハードワークで、チャンスに変えてみせた。サントリーは後半17分、CTBニコラス・ライアンが故意の反則でシンビン(一時退場)となり、1人少ない状況に追い込まれた。同22分には、神戸製鋼に逆転トライを許してしまった。
しかし、そこから14人で総攻撃に出た。「トライを取らないと次はない」とロックの真壁主将がゲキを飛ばした。同25分、密集を抜け出したのはナンバー8小沢だった。相手のタックルを次々と振り切り、値千金の再逆転トライを奪った。
小沢は「裏に抜け出した時は、絶対に取ってやると思いました。前に出るという自分の持ち味が出てよかった」と殊勲のプレーを振り返った。フッカーも兼任する25歳は、これがトップリーグ公式戦で初めてのトライだった。
大久保監督は「うちで一番タフな練習を積んでいる。彼のような、勝ちに飢えた選手がチームには必要」と高く評価した。2005~07年の東芝以来となる3連覇へ、「最高の舞台で、最高のパフォーマンスを」と指揮官は力を込めた。