陸上の日本ジュニア室内大阪大会最終日は９日、大阪城ホールで行われ、男子１００メートルで日本歴代２位の１０秒０１の記録を持つ桐生祥秀（京都・洛南高３年）が６０メートルで室内日本ジュニア新の６秒５９をマークして優勝した。先に予選で６秒６３を出し、２０１１年の山県亮太と１３年の大瀬戸一馬のジュニア記録６秒７１を更新。決勝でさらに縮め、朝原宣治の室内日本記録６秒５５にあと一歩まで迫った。

　初の室内で今年初戦ながら、ともに好スタートから一気に加速し、ぶっちぎり。「洛南のユニホームを着て走る最後だし、記録も狙った」と満足そうな笑みを浮かべた。

　３月の世界室内陸上（ポーランド・ソポト）でも６０メートルに出場し、今春からは東洋大に進学する。「世界の試合でも勝てると思って臨む。（１００メートルで）９秒台を出したい」。丸刈り頭から髪を伸ばし始めた“ジェット桐生”は世界をにらんだ。