平田2冠「攻める気持ち」で女子単初V

 「大阪国際招待卓球」(16日、ボディメーカーコロシアム)

 各部門のシングルス決勝が行われ、女子は平田有貴(静岡・アスモ)が決勝で松本優希(大阪・ミキハウス)を3‐2で破って初優勝し、前日のダブルスに続き2冠に輝いた。男子は上村慶哉(福岡・希望が丘高)が徳永大輝(中大)に3‐1で勝利し、高校生王者となった。

 ダブルス優勝の勢いに乗り、次々と難敵を突破した。準々決勝からすべてフルセットで競り勝ち「目の前の1試合と思った。攻める気持ちだった」と、積極的な姿勢が初優勝&2冠を呼び込んだ。

 入社5年目。満足な成績を残せず24歳になった。「何が足りないのか…」。シングルスで3回戦敗退した1月の全日本選手権後、母校・明徳義塾高を訪れた。五輪に2度出場し、代表監督も務めた恩師・佐藤利香監督(42)に「リスクを負わないと勝てないよ」と諭され、目が覚めた。「社会人になり安定を求めすぎていた」と反省。原点の「攻める卓球」を取り戻した。

 師の助言でいきなりの2冠に「ビックリ。でも自信になる」と笑顔。「今年は全日本でランク入り」と全日本16強へ猛攻を誓った。

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