帝京大、トヨタに完敗…「実力の差」
「ラグビー日本選手権・1回戦、トヨタ自動車38‐13帝京大」(16日、秩父宮)
1回戦4試合が行われ、打倒トップリーグを目指した学生王者・帝京大はトヨタ自動車のパワーに封じ込められて13‐38で完敗した。後半に2トライを奪って食い下がったものの、スクラム、ラインアウトで劣勢に回り、社会人から勝利をつかむことはできなかった。全国大学選手権準優勝の早大もヤマハ発動機に16‐36で敗れるなど、大学勢4校は全て敗退した。
やはりトップリーグの壁は厚く、高かった。大学選手権5連覇の帝京大でも、2つのトライを決めるのが精一杯。大学相手では圧倒的に優位だったFW戦で後手後手に回り、ほとんど主導権を奪われてしまった。
打倒トップリーグをテーマに掲げてきたが「トヨタは本気でやってくれたが、この結果が現時点での我々の実力」と、岩出監督は敗戦の現実を潔く受け止めた。CTB中村主将も「リーダーとしての実力不足を思い知らされた」と唇をかむしかなかった。
悔しさだけが残る試合内容だったとはいえ、速いテンポのアタックで決定機をつくった。来季も大学選手権6連覇と同時に打倒トップリーグ勢を目指す。新主将に決まったSHの流(ながれ)は「悔しさをどうエネルギーに変えていくか。困難はあると思うが乗り越えていきたい」と、強い決意を示した。
“トップリーグ超え”への挑戦は続く。「ここからがスタート」と指揮官は力強く宣言した。