小川直也氏Jr.雄勢が高校選手権初V

 「柔道・全国高校選手権」(20日、日本武道館)

 男女各5階級が行われ、男子無差別級は小川雄勢(ゆうせい、東京・修徳)が古田伸悟(奈良・天理)に優勢勝ちし、初優勝を果たした。小川の父は92年バルセロナ五輪95キロ超級銀メダルを獲得した小川直也氏。全日本選手権(4月29日・日本武道館)に史上最年少で出場する香川大吾(広島・崇徳)は準決勝敗退。同73キロ級は阿部一二三(兵庫・神港学園)が、バルセロナ五輪71キロ級覇者古賀稔彦氏の息子の古賀颯人(愛知・大成)との決勝を制した。

 父・小川直也が7度日本一に輝いた日本武道館で、長男の雄勢が躍動した。189センチ、135キロの左組み。長い腕で相手の奥襟をつかみ、ぐいぐい振り回すスタイルは父譲り。決勝は指導2つで古田を下して頂点に立ったが、6試合で一本勝ちは1度だけだっただけに「勝った実感はあまりない」と、ほとんど喜びを表さなかった。

 1996年7月20日生まれ。父がアトランタ五輪で2大会連続メダルを逃し、現役最後の試合となったその日に小川は生まれた。

 「俺より1年早く日本一になっちゃった。体格も明大1年のころの俺より上。でも、技術はまだまだ」と父・直也。息子が24歳で迎える20年東京五輪へ向けては「一度だけの人生。頑張れるときに頑張ってほしい」と、2度の五輪で自身が逃した金メダルの夢を託した。

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