小川Jr.喜び爆発 修徳が初V
「柔道全国高校選手権・最終日」(21日、日本武道館)
団体戦が行われ、5人制勝ち抜き戦の男子は、前日の個人戦で無差別級を制した小川雄勢(ゆうせい)を擁する修徳(東京)が決勝で白鴎大足利(栃木)に1人残しで勝って初優勝した。
小川は1992年バルセロナ五輪95キロ超級銀メダリストの小川直也氏を父に持つ。3選手の点取り戦で争う女子は埼玉栄が決勝で桐蔭学園(神奈川)に2‐1で勝ち、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
指導二つをリードして試合終了のブザーを聞いた小川が、個人戦を制した前日とは打って変わって両腕を交互に突き上げ、応援席の父に向けて喜びを爆発させた。表彰式後の記念撮影では父とともに「ハッスル、ハッスル」と気勢を上げた。
父はバルセロナ五輪銀メダリスト。弱冠19歳で世界王者となり、21歳から全日本選手権を7度も制した。「来年は全日本の予選に出ると思います」と小川。その跡を継ぐ覚悟は十分だ。
長男雄勢の2冠を見届けた父直也氏も感激しきり。「あれだけ(報道関係の)カメラに追われながら、優勝できたのだからビックリ。でき過ぎです」と目尻を下げた。親子2代の五輪出場へ期待感も膨らんできた。