日本連敗“秘密兵器”ダニエル健闘も…
「デ杯ワールドグループ準々決勝・第1日、日本‐チェコ」(4日、有明コロシアム)
錦織圭(日清食品)がけがで欠場した日本はシングルスで伊藤竜馬(25)=北日本物産=と初出場のダニエル太郎(21)=IMG=が2連敗し、後がなくなった。
ワールドグループ初の8強入りを果たした日本は第1試合で世界ランク146位の伊藤が47位のラデク・ステパネクに逆転負けし、第2試合では190位のダニエルが40位のルカシュ・ロソルに屈した。
3連覇を狙うチェコとの準々決勝は3日間でシングルス4、ダブルス1の計5試合で争われ、3勝したチームが準決勝に進む。
錦織の代わりに抜てきされ、日の丸を初めて背負った秘密兵器が王者のエース格に健闘した。米国人の父を持つダニエルがロソルに惜敗。「いい試合はできたが、勝てなくて悔しい」とうなだれる敗者に万雷の拍手が送られた。
ロソルは世界ランク1位のナダル(スペイン)を倒したこともある。第1、第2セットではサーブに押し込まれたが、ベースライン後方に構えて対応。スピンのきいた球を駆使してミスを誘い、第3、第4セットを奪い返す健闘を見せた。
赤土が主流のスペインが練習拠点。長身190センチのホープは団体出場がジュニアを含めて初めてだった。「錦織さんや上の方がサポートしてくれてうれしかった」。先輩らが見守る席に何度もガッツポーズを見せたが、70本もノータッチの決定打を喫して力尽きた。