内村、個人総合V27で世界選手権内定
「体操W杯・東京大会」 (5日、東京体育館)
個人総合で争われ、ロンドン五輪を含めた世界大会5連覇中の内村航平(25)=コナミ=が全6種目でほぼ完璧な内容を見せ、92・898点で圧勝。10月の世界選手権(中国、南寧)代表に内定した。内村は、これで個人総合27連勝。昨年の世界選手権銀メダリストの加藤凌平(20)=順大=は、鉄棒での落下が響き3位。女子は寺本明日香(18)=レジックスポーツ=が5位、美濃部ゆう(24)=朝日生命=が6位だった。
3位だった平行棒を除く5種目でトップという圧巻の内容で、内村が当然のように世界選手権代表切符を勝ち取った。
最終種目の鉄棒では、直前で加藤が落下したG難度の離れ技「カッシーナ」を決め、降り技のF難度「フェドルチェンコ(後方伸身2回宙返り3回ひねり降り)」も完璧な着地。「凌平が落ちたので、お手本を見せてから最後、着地まで決めようと思っていた」と笑った。
悲願の団体金メダル、個人総合5連覇を狙う世界選手権。「結果は気にせず、自分の演技を追求していくだけ」。慢心なき“絶対王者”の時代は、まだまだ終わらない。