デイリースポーツ制定「２０１３年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が８日、第一ホテル東京アネックスで行われた。陸上の桐生祥秀（１８）＝東洋大＝と体操の白井健三（１７）＝神奈川・岸根高＝は、１６年リオデジャネイロ五輪とともに、２０年東京五輪での活躍を力強く宣言。

　桐生は「このような大きな賞をいただき、ありがとうございます」と受賞を喜ぶとともに、同世代の２人の受賞者に刺激を受け、「白井君、高梨さんのように、世界で活躍できる選手になりたい」と目を輝かせた。

　昨年の世界選手権は予選で敗退したものの、短距離の個人種目で史上初の高校生代表となった。競技は違えど、世界のトッププレーヤーの２人を「ボクより上の選手」と尊敬し、「去年は世界で戦うまではいかなかったが、今年は勝負したい」と言葉に力を込めた。

　東洋大に進学し、新生活を始めた。今年の目標は「日本人初の９秒台」で、照準は７月に米国で行われる世界ジュニア選手権だ。「そこで勝たないと、トップの選手には勝てない」と必勝を誓う。

　リオデジャネイロ五輪、東京五輪の期待の星としても注目される。「やっぱりオリンピックには出たい。東京では決勝に残って、メダルを争うレベルになりたい」と夢を膨らませる一方で、「高校の先生に『目先のことに一生懸命になれなければダメだ！！』と言われた。先を見すぎず、目先のことをこなしていきたい」と、気持ちを引き締めた。日本陸上界の新星は加速し続ける。