白井、東京五輪で「日本のエースに」
デイリースポーツ制定「2013年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が8日、第一ホテル東京アネックスで行われた。体操の白井健三(17)=神奈川・岸根高=と陸上の桐生祥秀(18)=東洋大=は、16年リオデジャネイロ五輪とともに、20年東京五輪での活躍を力強く宣言した。
体操界の「ワンダーボーイ」、白井はスピーチの“着地”も満点だった。東京五輪招致の立役者の一人となった佐藤を前に、「佐藤さんが招致して下さった東京五輪にしっかり照準を合わせ、東京では日本のエースになれるように頑張ります!!」と宣言。17歳とは思えない堂々とした発言で、喝采を浴びた。
同じく“東京の星”の桐生、ジャンプのヒロイン・高梨という同世代アスリートと初対面。日本一足の速い男を前に、「僕は足が遅いんですよ。体育祭も6人中4番だった」と苦笑いしつつ、「競技は違うけど、同じ世代の活躍はすごく刺激になる」と声を弾ませた。
昨年は世界選手権の種目別床で日本史上最年少で金メダルを獲得。驚異のひねり技で、床、跳馬で3つの新技「シライ」が認定されるなど、大ブレークの1年となった。今年の目標は10月の世界選手権(中国、南寧)の団体メンバー入り。エース内村航平(コナミ)らと悲願の金メダル獲得を目指す。「航平さんに頼るだけじゃなく、助けられるようにしたい」と意気込んだ。
体操ニッポンの未来を担う17歳。「(東京まで)あと6年と聞くと、きたなっていう感じがある。『さすが白井健三だ!!』という演技をしたい」。6年後、さらに進化した「シライ」が、東京に“栄光の架橋”を刻む。