萩野3連覇まず1冠 進化に手応え
「競泳日本選手権・第1日」(10日、東京辰巳国際水泳場)
史上初の6種目制覇を狙うロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダリストの萩野公介(19)=東洋大=が4分7秒88で3連覇した。女子100メートル平泳ぎは渡部香生子(17)=JSS立石=が、2位に終わったロンドン五輪銅メダルの鈴木聡美(23)=ミキハウス=を抑えて初優勝。男子100メートル平泳ぎは小関也朱篤=やすひろ(22)=ミキハウス=が制し、北島康介(31)=日本コカ・コーラ=は7位にとどまった。
最も得意とする種目での1冠目にも、萩野は悔しそうに電光掲示板を見つめた。最初のバタフライ、続く背泳ぎまでは世界記録に迫るペースを刻んだが、平泳ぎ、自由形で大きく失速。自身の持つ日本記録に0秒27及ばず「優勝できて良かったけど、後半踏ん張れなかった。これが実力かな」と苦笑いした。
ただ、「内容は悪くなかった」と話すように、進化には手応えを感じている。狙うは前人未到の6冠。昨年は200メートル背泳ぎで2位に終わり、5冠にとどまったが「去年は最後の最後に転げてしまったけど、今年は気持ちで負けないようにしたい」と気合十分だ。
11日は100メートル背泳ぎ、200メートル自由形の2種目。限界に挑む戦いが始まった。