萩野強し!日本新記録連発で4冠達成

 「競泳日本選手権・第3日」(12日、東京辰巳国際水泳場)

 昨年5冠を達成した萩野公介(19)=東洋大=が400メートル自由形、200メートル個人メドレーに出場し、ともに日本新記録で圧勝した。これで初日の400メートル個人メドレー、2日目の200メートル自由形に続いて4種目制覇となった。最終日の200メートル背泳ぎで2年連続の5冠を狙う。男子50メートル背泳ぎでは、2009年世界選手権100メートル金メダリストの古賀淳也(26)=第一三共=が優勝。9月のアジア大会(韓国)代表に内定し、3季ぶりに日本代表へ復帰した。

 “怪物”が真価を発揮した。前日の100メートル背泳ぎでロンドン五輪銅メダリストの入江に敗れ、史上初の6冠の夢を絶たれた萩野だったが、日本新を連発で2種目を圧勝。「自信になる。トレーニングの成果がうまく出ている」と、納得の表情でうなずいた。

 400メートル自由形で自身の日本記録を1秒近く縮めると、すぐにサブプールへ。疲労物質の乳酸をためないために、体に刺激を与えながら約1キロを泳いで調整した。前のレースから約40分後に行われた200メートル個人メドレーでも、自己記録を塗り替える日本新。複数種目に取り組み始めて2年目。「疲労は大丈夫。間隔の短いレースは何度も経験してきているので」と、涼しい顔で言ってのけた。

 2年連続の5冠が懸かる最終日は200メートル背泳ぎ。前日に敗れた入江とのリベンジマッチとなる。昨年は100メートルで勝ったが、最終日の200メートルでは入江に敗戦。「去年は最後でこけた。そうならないように、入江さんとのレースを楽しみたい。明日がすべて。頑張ります」。負けっ放しでは終われない。

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