日本女子4連勝で1位通過!石垣けん引
「卓球世界選手権団体戦・第3日」(4月30日、国立代々木競技場ほか)
1次リーグが行われ、B組の日本女子はグループ最大のライバル台湾に3‐0で快勝。4連勝で1日のリーグ最終戦を残し、1位突破での8強入りを決めた。1番手で登場したカットマンの石垣優香(24)=日本生命=がストレート勝ちで勢いをつけると、エース石川佳純(21)=全農、平野早矢香(29)=ミキハウス=も3‐1で勝利した。日本男子もフランス、ポルトガルを下し、3勝1敗で決勝トーナメント進出を決めた。
日本が誇るカットマン石垣が、快進撃の起爆剤だ。前日の米国戦、ハンガリー戦に続き、1番手で登場すると、台湾のベテラン黄怡樺を、鋭く回転の効いたショットで翻弄(ほんろう)。チームを8強入りへけん引し、「カットマンだからといって守りに入らず、攻めようと思っていた」と笑顔が弾けた。
4連勝と勢いに乗る日本の中でも、1ゲームも落としていないのは石垣だけ。左足負傷で欠場した福原愛の代役として招集されたが、その穴を見事に埋める活躍を見せている。
現在、日本では“絶滅危惧種”となっているカットマン。小学4年生の時にクラブチームのコーチから「走り方がカットマンっぽい」と言われ転向した。1人で練習することも増え、戸惑いもあったが「よくわからないままなったけど、この戦法じゃなかったら、ここまでこれていない」と、血のにじむような努力の果てに、自分の戦い方を確立した。
強豪ぞろいの決勝トーナメント。悲願の金メダルへ、覚醒の予感漂わせる24歳が、難敵を“切り”続ける。