鶴竜、横綱として史上初の反則勝ち
「大相撲夏場所・12日目」(22日、両国国技館)
まさかの珍事だ。鶴竜は豪栄道のはたき込みに横転。だが控えにいた白鵬が、豪栄道の右手がまげをつかんだのではないかと物言いをつけた。協議の結果、豪栄道がまげをつかんだと判断され、横綱としては史上初の反則勝ち。思わぬ形で白星が転がり込んできた。
支度部屋に戻った鶴竜は「横綱(白鵬)がよく見ていてくれました」と冷静に振り返った。土俵下に転落して起き上がった時に、白鵬が右手を上げているのが見えたという。「(引っ張られて)クッという感じで足が流れた」と状況を説明した。13日目からは横綱同士の対戦がスタート。「集中していきます」と気合を入れ直した。