白鵬、圧勝後に勝ち残り控えで物言い

 「大相撲夏場所・12日目」(22日、両国国技館)

 横綱白鵬が、一日で“1ゴール、1アシスト”の大活躍を見せた。大関稀勢の里との1敗対決を寄り切りで制し、再び単独首位に立った。勝ち残りの控えでは、結びの一番で行司軍配が関脇豪栄道に上がると、すぐさま物言いをつけ、勝敗を覆らせた。鶴竜は横綱として史上初の反則勝ちとなった。横綱日馬富士、稀勢の里、平幕の勢が2敗で白鵬を追う。

 神経戦も圧勝だった。白鵬は仕切りで不動の姿勢を貫いた。稀勢の里が1度突っ掛けたが微動だにせず、2度目に突っ掛けられた時も、唇を真一文字に結んだまま。そして3度目。相手が動きかけて、その動きを止めた瞬間、一気に襲いかかった。

 立ち合い左から張って右から強烈なかち上げ。稀勢の里がたまらずのけぞると、右を差し左をおっつけて寄り切った。「突っ掛けは毎回毎回何だって気持ちはあるけど、いい相撲を取ったんじゃないかな。稀勢の里関が調子を上げていたので、今日はひとつのヤマでしたから」と、万全の相撲を振り返った。

 勝ち残りの控えでは同郷モンゴル出身の新横綱鶴竜を“アシスト”した。結びで豪栄道に軍配が上がると、すぐさま右手を上げて自身初めて物言いをつけた。豪栄道がまげをつかんでいたというもので、これを受けて5人の勝負審判が土俵上で協議の結果、白鵬の言い分が認められ、鶴竜の反則勝ちとなった。

 幕内で控え力士が物言いをつけたのは1996年初場所9日目に貴ノ浪(現音羽山親方)が貴闘力‐土佐ノ海の一番でつけて以来。「(豪栄道の手が鶴竜のまげに)少しかかっているのが見えた。あれっと思ったけど、審判が誰も手を上げていなかったから手を上げた。判定が覆った?フフフ…」。大一番の後も冷静さを保つメンタルの強さは、終盤の勝負どころで強い力となる。V29へ、死角は見当たらない。

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