東海学園大“手加減なし”134点圧勝

 「デイリー主催・西日本学生バスケット・女子1回戦、東海学園大134‐28兵庫教育大」(26日、グリーンアリーナ神戸)

 男子1回戦31試合、女子1回戦26試合が行われ、全国中学校体育大会を6度制覇し、昨年就任した名将・杉浦裕司監督(64)が指揮する女子・東海学園大が134‐28で快勝した。27日は、男子2回戦24試合が大阪市中央体育館などで、女子は2回戦24試合が大阪・舞洲アリーナなどで行われる。

 立ち上がって、時には身ぶり手ぶりを交えながら声をからす指揮官の思いに選手が応えた。東海学園大の杉浦監督は「全員で戦えた。とにかく、みんなが一生懸命やり続けてくれたのがよかった」と振り返った。点差がついても最後まで誰一人として手を緩めることはなかった。

 中学時代に杉浦監督の下で主将として全国制覇を成し遂げた渡辺好美(1年)は、指揮官を慕って入学した。渡辺は高校でも全国3冠を果たしたが、“ポジション”はマネジャー。2年生までは選手として活躍したが、マネジャー不在のチームが3冠を果たすには、裏方が必要と判断し、転向した。しかし、バスケットへの情熱は薄れなかった。「もう一度バスケをしたい」‐。その思いで師の教えを仰いだ。

 目標は「日本一、一生懸命やるチーム」。名将は「大学生なので、バスケを楽しむこと」と話す。その言葉に応えるかのように、渡辺は「バスケができるだけで楽しい」とはにかんだ。

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