錦織まさか初戦で完敗 躍進クレーで…

 「全仏OPテニス」(26日、パリ)

 男子シングルスで四大大会自己最高の第9シードに入った、世界ランク10位の錦織圭(日清食品)は1回戦で同59位のマルティン・クリザン(スロバキア)にストレートで敗れ、全仏初の初戦敗退となった。昨年、日本男子で75年ぶりの16強入りを果たした錦織は今月のマドリード・オープン決勝で途中棄権する要因となった股関節痛などが影響し、動きに精彩を欠いた。

 今季躍進したクレーコートで本来の躍動感を出せなかった。錦織は初戦敗退が決まると、悔しそうに天を仰いだ。故障の不安が残る左股関節とふくらはぎの影響で、持ち味のフットワークを最大限に使えず、ダブルフォールトも10本。強行出場した4度目の全仏は厳しい結果に終わった。

 雨で開始が約1時間半遅れ、球足が一段と重くなったクレーではラリーが長くなり、本調子に程遠い体に響いた。第1セットは一時リードしたが、第1サーブの成功率が低く、流れを引き寄せられない。元全仏王者のマイケル・チャン・コーチから「ベースラインから下がらず、打つ球を増やせ」と助言されたが、弾んだ球が頂点に達する前にたたく技術も生かせなかった。

 雨脚が強まった第2セット以降は一方的な展開で落とした。コンピューターによる現行の世界ランキングで日本男子初のトップ10入りを果たしたエースが試練を味わった。

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