沙保里 最後の聖火リレーに「最高」

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けて解体、改築に入る現在の国立競技場で最後のイベントが5月31日に行われ、ゆかりのあるアスリートらが最後の一日を盛り上げた。

 夜に行われたファイナルセレモニーでは、過去の五輪メダリストらが最後の聖火リレーを行った。最終走者として、聖火台に火をともしたのはレスリングの吉田沙保里(31)=ALSOK。「最終ランナーを任されてうれしかった。最高に気持ち良かったし、4月に他界した父にもこの姿を見せたかった」と、笑顔で話した。

 その後は観客全員で「蛍の光」を合唱。過去の国立での名シーンの映像が流れた後、聖火は消灯され、フィナーレを飾る700発の花火が打ち上がった。イベント終了後には集まった観客にピッチが開放され、それぞれが聖地との別れを惜しんだ。数々の名シーンが刻まれた国立競技場は、56年間の歴史に幕を下ろした。

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