シャラポワ決勝進出 3戦連続逆転星
「全仏OPテニス」(5日、パリ)
女子シングルス準決勝で12年大会覇者の第7シード、マリア・シャラポワ(27)=ロシア=と第4シードのシモナ・ハレプ(22)=ルーマニア=がともに勝ち、7日の決勝に進んだ。3試合連続で逆転勝ちしたシャラポワは3年連続、1回戦から6試合全てストレート勝ちのハレプは四大大会初の決勝進出を決めた。
真骨頂の勝負強さだった。シャラポワは2時間半近い激戦でブシャールの勢いを封じ、3戦連続の逆転勝ちに両手を突き上げた。2年ぶりの栄冠にあと1勝。「世代が違ってもまだ勝利に飢えている」と目を輝かせた。
188センチの長身から繰り出すサーブが不安定で、ダブルフォールトが9本と苦しんだ。第1セットを失い、相手のテンポの速いショットに振り回されたが「真っ向勝負の姿勢にパワーをもらった」と闘争心に火が付いた。
10年前に17歳でウィンブルドン選手権を初優勝。2年前に四大大会全制覇を達成した赤土の舞台で新世代の挑戦を退け、「昔の自分を見るようで刺激に満ちている」と話した。22歳のハレプとの決勝に向けても「積み重ねた経験の力で勝負したい」と自信をにじませた。