ラグビー日本 カナダに16点逆転勝利
「ラグビー・パシフィック・ネーションズカップ」(7日、バーナビー)
日本はカナダに34‐25で逆転勝ちした。世界ランキング12位の日本は、同15位のカナダに前半を9‐25で折り返した。後半にWTB藤田(早大)、CTB田村(NEC)のトライなどで1点差に追い上げ、29分に途中出場のFWツイ(サントリー)が逆転トライ。終了間際にはFB五郎丸(ヤマハ発動機)がダメ押しのPGを決めた。大会は6カ国が2組に分かれて争い、B組の日本は14日(日本時間15日)に米国と対戦する。
日本はハーフタイムを挟んで別のチームのようだった。後半、攻守を的確に修正して16点差を逆転。W杯で過去2度続けて引き分けたライバルのカナダを敵地で破り、ジョーンズ代表HCは「アウェーでの勝利は大きい」とうなずいた。
フッカー堀江は「前半は相手に合わせて組み、バラバラだった。8人で2番(相手フッカー)に向けて押すようにした」と、スクラムで結束できたことを勝因に挙げた。後半1分には左スクラムを起点に、鮮やかなバックスの展開でWTB藤田がトライを決めた。
前半は機能しなかったバックスの防御も、SO立川をやや下げてCTB田村を前に出す陣形に修正。相手の走り込むスペースを消し、後半の無失点につなげた。
ただ、前半の戦いぶりには課題を残し、首脳陣の表情は硬い。ジョーンズHCは「序盤に受け身になる習慣を変えないとW杯では勝てない」と話し、岩淵GMも「修正できたのは良かったが、もう少し早くしたい」と注文を付けた。