山口、連覇ならずも五輪女王に大健闘
「バドミントン、ヨネックス・オープン・ジャパン第2日」(11日、東京体育館)
各種目の本戦1回戦が行われ、女子シングルスで昨年、日本人初優勝を果たした山口茜(17)=勝山高=は、ロンドン五輪金メダリストの李雪ゼイ(中国)に1‐2で惜しくも逆転負けし、連覇はならなかった。高橋沙也加(21)=日本ユニシス=らが2回戦に進出した。男子はトマス杯優勝メンバーの上田拓馬(25)=日本ユニシス、佐々木翔(31)=トナミ運輸=が2回戦に進出した。
日本が誇る原石の輝きが、最強女王を飲み込みかけた。山口は粘り強いプレーで相手のミスを誘い、第1ゲームを21‐17で奪うと、第2、3ゲームも真っ向から打ち合った。結果は競り負けたが、五輪覇者相手に堂々たる戦いぶりに「負けてしまったけど、楽しかった。自分らしいプレーがたくさん出た。自信になった」と、充実した表情で汗を拭った。
李雪ゼイは「若手の中でも伸びている選手。自分も学ばないと」と潜在能力を認めた。男子のトマス杯優勝、女子のユーバー杯準優勝と波に乗る日本バドミントン界。20年東京五輪の星も、着実に芽を伸ばしてきている。