奈良が聖地星!4大会連続で初戦突破
「ウィンブルドンテニス・第1日」(23日、ロンドン郊外)
女子シングルス1回戦で、4年ぶり2度目出場の奈良くるみ(22)=安藤証券、写真=はアンナレナ・フリードサム(ドイツ)に6‐4、6‐4で勝った。43歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)は第22シードのエカテリーナ・マカロワ(ロシア)に6‐3、4‐6、5‐7で逆転負けし、2年連続の初戦突破はならなかった。男子シングルスは2連覇を狙うアンディ・マリー(英国)が順当に1回戦を勝ち上がった。
サーブのコースを読み、巧みなリターンで主導権を握った。4年ぶりにテニスの聖地に戻ってきた奈良は「相手の癖がうまく見抜けた」と強烈なサーブを武器にするフリードサムのパワーを封じ、持ち前の「頭と足を使ったテニス」で勝利を引き寄せた。
第1セットから小柄な体でコートを駆け回り、粘って攻めに転じる本来のスタイルを貫いた。四大大会では昨年の全米、ことしの全豪、全仏に続いて4大会連続で初戦を突破。「実力を考えたら自分でも少し驚いている」と謙虚に喜んだ。
2月のリオ・オープンでツアー初優勝し、世界ランキングは日本女子でトップの成長株。元世界1位のV・ウィリアムズ(米国)との2回戦に向け「すごく調子がいいのでいい試合がしたい」と無欲の挑戦を誓った。