フェデラー最多Vに王手「満足な内容」

 「ウインブルドンテニス・第11日」(4日、ウインブルドン)

 男子シングルス準決勝は過去7度優勝で第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第8シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)にストレート勝ちし、2年ぶりの決勝に進んだ。6日に3年ぶり2度目の優勝を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対決する。ジョコビッチは第11シードのグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)に競り勝った。

 フェデラーは1度もブレークを許さず、1時間41分で試合を終えると右拳を軽く振って喜びに浸った。歴代単独最多となる8度目の優勝へあと1勝に迫り「満足な内容で全てが楽しい。まだエネルギーもたくさん残っている」と自信に満ちた表情だった。

 今季は華麗なサーブアンドボレーを武器に一時代を築いたエドベリ氏をコーチに迎え、球足が速い芝の聖地で前に出るプレーを意図的に増やしており、「試合全体のリズムを考えて使うと効果的だ」と成果を強調した。

 決勝の相手はジョコビッチ。四大大会で最多17勝の実力者らしく「彼との対戦はいつも楽しいよ」と余裕を漂わせた。

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