バド女子単・三谷37年ぶりメダル確定
「バドミントン世界選手権」(29日、コペンハーゲン)
女子シングルス準々決勝で第16シードの三谷美菜津(22)=NTT東日本=が第5シードの成池鉉(韓国)を2‐1で破り、4強入りした。3位決定戦が行われないため、この種目の日本選手では1977年の第1回大会3位の湯木博江以来、37年ぶりのメダル獲得となった。三谷は第1ゲームを9‐21で奪われたが、第2ゲームからは粘って21‐18、22‐20と逆転した。30日の準決勝でロンドン五輪金メダルの李雪ゼイ(中国)に挑む。
自慢のフットワークを生かし、粘り強く拾って攻める真骨頂で快挙を達成した。三谷が主要大会では4戦全敗だった難敵を緩急自在のショットで揺さぶり、1時間を超える我慢比べの試合に逆転勝ちした。
第1ゲームは相手の長身から繰り出す強打と角度のある巧打に苦しみ先取されたが、第2ゲームから流れを変えた。最終ゲームでは14‐18から「相手の足が疲れで止まっていた」と冷静に判断し、ネット際に落とすドロップショットを織り交ぜて5連続得点。昨年の全日本総合選手権女王は底力を見せた。
右膝痛も癒え、外国人選手にも「足を使って勝てる自信がついた」と言う。37年ぶりのメダルには「うれしいけど、まだ実感がない」とほほ笑んだ。